離人症からの解放。
解離と離人症の理由
離人の理由については前のページで書いた。もう一度書くと、この解離や離人感は危険にあったそのとき、闘争・逃走のどちらの行動も取ることができずにfreezeしたことで起きる症状で「闘争・逃走反応」(fight-or-flight response)と呼ばれる。
「闘争・逃走反応」
__心拍数は上がり、瞳孔が大きくなり、怒りが出てきます。アドレナリンが出て、「闘う」か「逃げる」を瞬時に判断します。
その2つが無理だと本能的に判断すると、「フリーズ」(凍りつく)します。心拍数は一気に下がり、無力感になり、鎮痛剤であるオピオイドが分泌されます。
頭がボーっとして、体は固まり現実味もなくなります。 そして多くの人は固まったまま、「闘う」「逃げる」ことが出来ずに溜まったエネルギーを放出する習慣がありません。厳しくて理不尽な大人の言うことを体を硬直させて我慢するしかなかった人は、その時のエネルギーが放出されずに溜まっているかもしれません。(前後略)
トラウマセラピー カウンセリングオフィスpomu
オピオイドの流出が止まった。離人症の終わり。
私の離人感は、オピオイドのせい。オピオイドという脳が出す鎮痛剤が使われたものだった。自分でそうしている。そうして自分を守ってる、ということなのだろう。そしてほんとうは、そのフリーズは、震えることでリリースする必要があるらしい。
最近、この離人症が解放された気がする。あるものを聞いて。
脳の可塑性
鬱のブログを書いている人が、ディズニーのエレクトリカルパレードを聞いて、鬱から解放されたというようなことを書いている。はじめ、いったい自分になにが起きていたかわからなくて、すっかり動揺して、色々調べた。わたしにもそういうことが起きたんじゃないかと思う。
前述の「覚醒剤の代わりにエレクトリカルパレードを聴いていた」という話はこの文脈。試してみた限りでは『エレクトリカルパレード』が一番キマりました。次点で筋肉少女隊の『日本印度化計画』。マーラーの『交響曲第8番』とかもかなり強いんですけど、出力が安定しないですね。完璧にキマると背後に神としか形容できない何かの存在をありありと感じるので最大出力ではぶっちぎりなんですけど。
enu’s blog
わたしの場合はお経だった(お経!)
聞く覚せい剤とはよく言ったものだ。わたしはあのお経を聞いた時、奇妙な幸福感に包まれた。それを聞いたとき、身体が震え、いいようのない多幸感に包まれた。どこからきたのか理解不能だったけれど。ぶっちぎりで最大出力の神と、nさんも書いてるけど、ほぼ神さまがいるとしか思えない多幸感。
おそらく、その闘争・逃走ができなかった時に起きるべき震えというものが、それを聞いた時に起こったのだろうと思う。そして、鬱もすっかり消えていた。
それで、物心ついてはじめて幸福とはなにかを感じられたわけで、ほんとうに驚いた。nさんが鬱から脱したときの音が、エレクトリカルパレードの音だったというのも頷ける。
お経と似ているとはいわないが、似た周波数があるのではないかと思う。高い周波数。脳の可塑性について語られた本には、高い周波数といったことが書いてあった気がする。
バイオリンや、管楽器の音(決まった周波数の領域の音)を2週間くらい続けて聴いていると、ダメージを受けている脳や、障害を持つ脳が、脳の可塑性によって回復し始めるといったようなこと。
わたしがクラブで自分の大きさほどもあるスピーカーから流れる音の渦の中にいるのが心地よかったのも、振動がもたらす脳へのアタックを求めていたのかもしれない。音は大きければ大きいほど癒される気がしたのだから。
グラウンディングの技法は,患者が,自己および世界とより強くつながっており,その瞬間により現実的であると感じるよう支援するために,五感を使う(例,大きな音で音楽をかけたり,手に氷のかけらを置くことで)。
参考:Msd マニュアルプロフェッショナル版
『脳はいかに治癒をもたらすか 神経可塑性研究の最前線』ノーマンドイジ著
(今の所アフェリエイトではありませんが、Amazonに飛びます)
このあたりを前提として考えると、鬱への対処を鬱に対するアプローチとしては物理的化学的に「ストレス」を除去する、「神経伝達物質」を操作してやる、心理的に「ここは安全である」とどうにかして脳を説得する、憎しみや怒りや多幸感を用いて闘争-逃走反応を復活させる、といった大きく4つのアプローチがあります。次にこれらについて解説していきます。
enu’s blog
この方はとてもうまく説明してくれている。そうなんだろうと思う。多幸感で闘争・闘争反応が復活したのだろうと思う。離人感から解放される、お経はトリガーだった。
そのお経を聞いてから、3週間くらい泣き続けた。なんだかよくわからない多幸感で、その多幸感を感じると震えるように涙がでて止まらなかった。いったいどうしたらいいかわからない。
ともかく、何かの飢えが止まった。飢えていたことすらこれまで気づかなかった。何に飢えていたのか、何がよくて飢えが止まったかはわからない。ともかく止まった。
プロテインと鉄を飲む。
鬱から脱するための、サプリ。精神科医、藤川徳美氏の著書。
プロテインと鉄
もう一つ。鬱から脱するために、この1ヶ月プロテインと鉄とビタミン剤を取っている。これの効果も大きいと思う。
このnu’s blogのnさんも、サプリを大量投入したそうだ。ご自分でGoogle先生に聞いて、ストレスの元は活性酸素であると考えて、サプリ投入に至ったというのがすごい。
わたしはAmazon先生に聞いた。確か鬱に効く食べ物があったはずだなと思って調べたところ、以前でていた鬱に効く食べ物の本の著者が新作を発表していてブレイクしていた。
藤川徳美、精神科の医師。それで、もうぐずぐずもしていられないので、鉄とプロテインを取り寄せた。
はじめ、安全そうなドイツ製の(笑)ホエイプロテインを1kg買って、豆乳やスムージーに混ぜてとっていた。ところが、2週間もすると酷いアレルギー反応が起きて、酷い蕁麻疹が。しかもかゆみだけではなく痛みを伴うタイプのコリン性蕁麻疹とかいうそれ。
それで、ホエイプロテインは諦めてソイプロテインに切り替えた。ところがこれが恐ろしく不味い。豆乳に混ぜるだけではとてもたえられない。
それで、黒胡麻ペースト1kgをAmazonで取り寄せ、ミューズリと混ぜてほんのすこし砂糖(粗糖)を加えてシリアルバーみたいにすることにした。ソイプロテインだけではとてもダメなので、黄粉も投入。バターも投入。
これをかき混ぜて、豆乳か水を加えて湿らせて、バッドに入れて潰して固め、オーブンで10分ほど焼く。これを朝と夕方に食べる。
そして、3週間くらい経ったころ、注文していた鉄とビタミンB類がミックスされた錠剤が届いた(お経を聞いたのは、プロテインを取り始めて1ヶ月半、鉄を飲み始めて1ヶ月ほど経った頃だった)。
残念ながら、プロテインと鉄だけではトラウマリリースというわけにいかなかったが、気分は上向きになりつつあったし、トリガーとしてのお経を聞いた時に、一気に解放できたのはその下地もあったと思う。お経と藤川先生に感謝。うまく解説してくれているpomuさんとnさんにも感謝。
遅刻という問題
ところで、赤城高原ホスピタルには、解離する人の症状に「遅刻の常習」というのがあると書かれているが、わたしもそうだった。
ところが、トラウマのリリースの後、遅刻がない。まったくなくなった。
現地に一時間前に到着することができる!!いつも奇妙な焦燥感に煽られて、時間通りにそこへ着くのは青息吐息だった。来客の対応もそうだった。落ち着いてスケジュールをこなすことは至難の技だった。
毎年の年の瀬に年越しそばを作るのも、おせちを時間内に仕込むのも難しかった。手が遅いということはない。なにかを作る作業は、誰よりも手早い方だと思う。
友人との待ち合わせはもちろん、仕事の待ち合わせは神経をすり減らすばかりでうまくいかない。
しかし、あのリリースからは前もって行う準備も楽にできるみたい。きちんと先方への手土産も前日にそつなく用意でき、そうして疲れないでいられた。その日は、2つ約束を入れてそれぞれ13:00と16:00にinすることになっていたが、予定している時間の一時間以上前に余裕を持って到着できて、周囲を散策して時間を潰すとか、そんな芸当までできた。
もうそれだけで、幸先がいい。心配なことが減る。きちんと仕事を履行できるかどうか、という心配。時間の感覚が失われているから、遅刻しそうになるということだったんだろうと思う。
以前は、1時間前に絶対にいくのだと予定表に1時間早くスタート時間を書いて脳を騙そうとしたけれど、実際にはせいぜ10分前につけるのが関の山。何かをロスしていた。
生きているらしいのに、不活性な時間ばかり過ぎていて、どうすることもできない淵の中にいて。そしてどうしょうもない重さをズルズル引きずって歩いているような気がしていた。そういうのがもう無い。まったくない。神業みたいにない。
誰もわたしの気持ちはわからないかもしれないけど、あの重さと空虚さがない。
ありがとう。
だけど、この多幸感とか、不慣れすぎてどうしょうもない。反対の悲しみも感じる。コントロール不能。離人に戻りたい気がする。

『うつ消しごはん―タンパク質と鉄をたっぷり摂れば心と体はみるみる軽くなる!』藤川徳美著

『医師や薬に頼らない! すべての不調は自分で治せる』藤川徳美著

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