自身があたる人間関係の壁や、仕事の壁に、ACの問題があるのではないかと思い、自助会を探して定期的に参加するようになる人は多い。このAC(adult child)としての壁というのはいろいろある。対人関係の中の底付き感ともいう。たとえば、誰かとぶつかって疲れ切って、身動きが取れなくなる。家族、友人、仕事関係者。尊敬していた人とぶつかることも多い。
対人関係が崩壊する原因の一つに、AC者の他者へのコントロールの欲求というのがある。AC者は自尊心・自己肯定感が低いため(自己実現しているひとであっても)、他者を思うように動かすことで、自己の不安感から、承認欲求を知らず知らずに満たそうとする場合がある。そう、不安に起因する行動。
愛する人や友人が、あるいは部下が、自分の思うように動いてくれないと、見捨てられたかのような不安感に苛まれる。これがとても厄介で、容易にここから出られない。
そういう人の部下に同じく自己肯定感が低いAC者がなったとき、問題が起きることが多い。暴力的な発言を加害者がする、被害側は深く傷つく。
完璧主義で他者にも完璧を求め、厳しい指導をする上司や親族は、実はAC者で、こうした問題を隠れ持っていることが多い。AC者が、ACの若手にダメージを与える例は後を絶たない。
こうして愛着障害を持っているAC者と接触して、その人の持つ不安感にぶつかって疲れ切ってしまったり、悲しい気持ちになる。どのような距離感で付き合えばよいのか、わからなくなるという声も多い。
それで、私は人間関係の軋轢の中にはきっとこの問題があると思っている。しかし、アダルトチャイルドの問題は、あまりまだ日本では一般的ではない。医療機関も心理士もこの問題を見過ごしていることが多いと現職の心理士からも聞く。
解決方法はいろいろある。祈りの場、禅の学び、コーチング。
adult childrenへの理解を深める
adult childは、機能不全家庭で育った子供の頃の自身を癒す、そして自身が困っている自身の行動パターンに気づいて、それを手放していく作業をしていく。
ACoAのミーティングはACのためのテキストブックから抜粋された都度都度のテーマに沿って、共通の問題を抱えるメンバーと対等な立場で話をする。経験を語ることで自ら学ぶ。そこには誰かが誰かに命令することもなければ、支配することもないことが理想とされている(たまに問題のあるフェローもいるみたいだけど)
参加者はその日、掲げられたテーマについて感想を述べていく形をとっている会が多い。クロストークはない。批判することなく、受け入れ、傾聴する。その後、経験値の高いフェローがいて、フェローシップの時間がある場合は、相談したい人はフェローや参加者に問題について意見を求めることができる。
自助会
以下のページの会は、アメリカが母体で、日本支部のようになっている。自助会はたくさんあって、以下のページにもたくさん紹介されている。探すときは、ACや、機能不全家庭などのキーワードを入れると見つかりやすい。ここでは一つだけ紹介する。
Adult Children of Alcoholics Japan
https://sites.google.com/site/acoajpn/home?authuser=0
「アダルトチルドレン・オブ・アルコホーリックス アンド ディスファンクショナルファミリーズ(ACA(Adult Children of Alcoholics® and Dysfunctional Families) )は、アルコール依存または機能不全家庭で育った人々の12ステップと12の伝統のプログラムです。
ACAプログラムは、家族の機能不全は病気であり、子どもの私たちに影響し、大人の私たちにも影響を与えているという考えに基づいています。
ACAメンバーには、アルコールや薬物がなかったが、虐待、ネグレクト(養育放棄)、不健康なふるまいがあった家庭で育った大人も含まれます。
私たちは、お互いを尊重しあう雰囲気の中で、経験と回復を分かち合うために集います。」
アルコホーリズムやその他の家族の機能不全が、過去においてどのように影響を及ぼし、現在の私たちにどのような影響を与えているかを見いだします。そして、子ども時代の不健康な要素を私たちは理解し始めます。

コメントを残す